土地家屋調査士は、不動産の表示に関する登記のプロです。
場所・利用状況・大きさといった不動産を取引する際の見た目の情報を確認し、
提供するお仕事です。
不動産取引に関連して当事者の悩みに寄り添い、紛争等を解決することで
社会貢献できる八士業のひとつです。
このような場面で現地で調査・測量をし、その結果を基に図面等の資料を作成し、当事者の間を取り持って土地の境を確認したり、要望にそって土地を分けたりするのが土地家屋調査士です。
【現状】
世代交代で資格取消をする方も少なくなく、人材不足の不安に備え、業界全体で人材育成の課題があります。
【将来性】
①表示に関する登記の申請手続を仕事として行えるのは土地家屋調査士だけ。
②土地の境を確認する隣接との立会、測量等の調査業務はAIで代替不可能な仕事。
③今後所有者不明土地建物の増加、相続登記の義務化による遺産管理・処分案件の増加が見込まれ、土地家屋調査士のニーズが高まる社会となることが考えられる。
④業界の世代交代があり、新規参入は将来性がある。
⑤定期的に生じる公共事業に関連した業務の受け皿となれる。
「測量+登記」、「設計+登記」で二刀流!
土地の一部売買では、売却部分を測量し、分筆の登記をすることになります。測量士の方は土地家屋調査士の資格があれば測量後の分筆の登記まで仕事にできます。
建物を新築するときは、建てる前に設計、建てた後には表題登記をします。建築士の方は土地家屋調査士の資格があれば自らが設計した建物を登記することも仕事にできます。
測量士さんは、土地家屋調査士資格を取得して「測量+登記」の二刀流!
建築士さんは、土地家屋調査士資格を取得して「設計+登記」の二刀流!
二刀流で仕事の幅を広げ、士業人生の充実をはかりましょう。